- フリーランスになったけど仕事がとれない
- そもそも、営業のやり方がわからない
- ネット上に情報が多すぎてどうしたら良いか分からない
プログラミング学習を終え営業を始めた駆け出しエンジニアが「仕事が取れない」と悩み、挫折してしまうケースが非常に多いです。
私自身この苦しみを味わい、何度も挫折や失敗を繰り返し、たくさんの遠回りをしてきました。
そこでこの記事では、初心者の方でも迷わず努力さえすれば案件受注ができるように「営業の基本」となる考え方から「受注率アップ」の方法までわかりやすく解説します。
この記事を読めば「ゼロから営業を始めるフリーランスエンジニアが仕事をもらうまでに本当に必要な手順」が全てわかります。
営業メールのテンプレートもご紹介します。
大前提・営業に必要なもの2つ
まず、営業をやる以前に必要なものを準備しましょう。
これがなければ、武器も持たず素手で戦場へ行くようなものです。ボコボコにされます。
営業に必要なものは2つ。
それは、
- 実績
- マインド
です。
実績
営業に必要なもの1つ目、それは「実績」です。
考えてみてください。
実績のない人に、大事な仕事を頼みたくはないですよね。
なのでまず実績をつくりましょう。
では、どのような実績をつくればいいのか。
模写のポートフォリオを実績にしよう
実績は、模写を集めたポートフォリオで大丈夫です。
ポートフォリオとは、「作品集」のことです。
営業する際は、このポートフォリオを武器に戦います。
ポートフォリオに載せる模写は、以下の記事にある模写だけで大丈夫です。
ポートフォリオの作り方はこの記事で解説しております。
マインド
営業に必要なもの2つ目、それは「マインド」です。
具体的には、
- 営業は簡単じゃない。地獄。
- 10件営業して1件ゲットできたら超ラッキー
といった鋼のマインドです。
営業は断られて当たり前です。
なぜなら、
- そもそも、相手がニーズをもっているかわからない
- たいして実績もない人に仕事は頼みたくない
からです。
厳しいことをいいますが、駆け出しエンジニアにとって、営業は簡単ではないです。
「仕事をとることは簡単でない」ということを前提に営業しましょう。
どこに営業するか
実績(ポートフォリオ)やマインドの準備ができたら、営業をします。
でも、そもそもどこに営業をするか。
営業先の選択肢は
- 友人・知人
- SNS
- クラウドソーシング
- Web制作会社と提携
- 地元の商工会議所
などがあります。
それぞれについて解説します。
友人・知人
友人・知人から仕事を貰えれば1番楽ですね。
元々知り合いなので、ヒアリング等の意見交換も楽ですし、納期などを大目に見てくれる可能性があります。
とはいえ、友人・知人に嫌がられそうだから「ガッツリ営業するのはキツイ」と思われる方もいるかもしれません。
その場合はSNSを活用しましょう。
LINEのタイムラインやTwitter、Instagram等で「Web制作の勉強してる」アピールをさり気なくしましょう。
もしかしたら、誰かが反応してくれるかもしれません。
SNS
Twitter等でプログラミング系の発信をしましょう。
そのうち誰かからDMがくるかもしれません。
また、「エンジニア募集」等のワードで検索をすると、ヒットすることがあります。
その人にDMで営業をしましょう。
SNSは無料で使えるツールなので、是非利用しましょう。
クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングサイトとは、「仕事を発注したい人・受注したい人をマッチングしてくれるサイト」です。
代表的なものは
です。
サイトによって募集される案件が違うので全部登録しましょう。こちらも無料で利用できます。
Web制作会社と提携
Web制作会社と提携するのもオススメです。なぜなら、制作会社と提携することで「実際の仕事の進め方」を知れるからです。
「地域名 Web制作会社」や「パートナー募集」、「SOHO募集」といったワードで検索しましょう。
(「SOHO」とは、「企業などのオフィスに赴かず、 自宅や小規模な事務所で働く人」のことです。)
地域名で検索する理由は、自分の家の近くだと身近に思ってもらえて、提携してもらえる可能性が高いからです。
そして、「パートナー募集」や「SOHO募集」と書いてないとまず人を募集してないので、営業は厳しいです。
ちなみに、これらの検索で上位にでてくる会社には注意です。
- 検索で上位表示させる高い技術力、実績を持った会社。つまり強者揃い。初心者は募集していない可能性が高い。
- 他のフリーランスにとっても見つけやすい。なので倍率が高くなりやすい。
一概には言えませんが、上記のような可能性があります。
だから検索上位に営業するなと言っているわけではないです。
あえて下位の会社に全力で営業してみるのも戦略のうちです。
地元の商工会議所
ここは意外と穴場です。
地元なので案件を取りやすいかもしれませんしれません。
様々な事業者と交流ができて人脈もひろがります。
デメリットは商工会議所に加盟するには登録料がかかるということくらいです。
営業のやり方
さあ、営業先を決めたら実際に営業しましょう。
営業方法は、基本的にメールで大丈夫です。
電話や直接会いに行くのもアリですが、それは自分の時間も取られますし、相手の時間も奪うことになります。
なのでお互いにとって、メールが一番コスパ良いです。
営業メールの書き方
ではどんなメールを書けば良いのでしょうか?
1番大事なのは、「自分が仕事を発注する側だったら」と営業先の気持ち想像してメールを書くことです。
営業の極意はこれに尽きるのですが、わかりやすく解説するため、以下のポイントに細分化します。
- 相手のニーズを理解
- 実績を伝える
- できること(スキル)を伝える
- 価格を伝える
- 自己紹介
- やる気を見せる
- 作業できる時間を伝える
- 付加価値
上記の点をもとに、まずは例文(テンプレート)を紹介します。
- Web制作会社
- クラウドソーシング
の2パターンつくりました。
営業文テンプレート1(Web制作会社への営業メール)
「外部パートナー募集」について
株式会社◯◯様
はじめまして。
「外部パートナー」にご応募します、◯◯と申します。
◯◯市を拠点にWeb制作のフリーランスとして活動しています。
ポートフォリオは「https://◯◯」です。
【できること】
・コーディング(HTML、CSS、Javascript、jQuery、PHP)
・デザイン
・レスポンシブ対応
【価格】
株式会社◯◯様の規定に従います。(低価格でも承ります。)
【対応可能時間】
平日、土日祝:8時〜20時
【経歴】
2019年 ◯◯大学卒業
2019年 ◯◯会社就職
2021年 フリーランスとして独立
是非一度お会いさせて頂きたいです。
よろしくお願いします。
◯◯
営業文テンプレート2(クラウドソーシング応募メール)
はじめまして。
今回ご応募させていただく、◯◯と申します。
前職の◯◯ではホームページ制作に携わり、現在はフリーランスとしてWeb制作に専念しております。
自作のポートフォリオサイトは「https://◯◯」です。
こちらのサイトや、サイト内のリンクにある実績は私自身がコーディングしたものです。
【アピールポイント】
・Web制作専業のため、迅速に納品することが可能です。
・お客様のページのコーディングを最大限シンプルなものにし、SEO対策をしつつ、読み込み時間を極限まで短縮することが可能です。
・お客様のご要望に添い、納品後も丁寧に修正を致します。
【経歴】
2019年 ◯◯大学卒業
2019年 ◯◯会社就職
2021年 フリーランスとして独立
最高のコーディングをお届けし、お客様をサポートさせて頂きたいです。
よろしくお願い致します。
クラウドソーシングの場合、受注額やプロフィールは別の場所に記載するので、営業分に書く内容はこれくらいで大丈夫です。
テンプレート解説
上記のテンプレートを、先程列挙した点を踏まえて解説します。
- 相手のニーズを理解
- 実績を伝える
- できること(スキル)を伝える
- 価格を伝える
- 自己紹介
- やる気を見せる
- 作業できる時間を伝える
- 付加価値
相手のニーズを理解
まずは、相手のニーズを理解しましょう。
相手がどんな仕事を頼みたいのか、どんな人材を募集しているのか。
当たり前ですが、毎回同じ文章で営業するのではなく、相手のニーズによって文章を変えましょう。
実績を伝える
先程も書きましたが、実績がない人に仕事は来ません。実績をメールにのせましょう。
できること(スキル)を伝える
あるあるですが、相手は忙しくてあなたの実績をじっくり見る暇はないかもしれません。
なので、できること(スキル)を完結に伝えましょう。
実績をじっくり見なくても、「ああ、この人はこのスキルを持っているんだな」とパット見でわからせるためです。
相手の時間を奪わない、こういった気遣いがあなたの成功を呼び寄せます。
価格を伝える
実力があっても、コストがかかってはあなたに発注してくれません。
また、価格を書かないと、相手はあなたに聞かざるを得ません。
相手に手間をかけさせることになります。
人によっては、「ああ、この人は気遣いができないんだな」と思われて返信すらされない可能性があります。
価格は必ず伝えましょう。
価格を決めることができなかったら、「貴社の規定に従います。(低価格でも承ります)」で大丈夫です。
自己紹介
当たり前ですが、自己紹介をしましょう。
自己紹介がないと、「まず、お前誰だよ」となります。
とはいっても長々と自己紹介を書くのはダメです。
相手の時間を奪わないために、簡潔に書きましょう。
趣味などは書く必要ありません。
◯◯と申します。
◯◯市を拠点にWeb制作のフリーランスとして活動しています。
【経歴】
2019年 ◯◯大学 卒業
2019年 ◯◯会社就職
2021年 フリーランスとして独立
といったもので大丈夫です。
やる気を見せる
「ぜひお話させてください」
「ぜひお会いさせてください」
等でやる気を見せましょう。
ただし、書きまくるとうざがられるので、程々に書きましょう。
作業できる時間を伝える
副業ではなく専業フリーランスとして活動している場合、作業時間も伝えましょう。
作業時間が多ければ、アピールポイントになります。
付加価値
最後に付加価値です。
テンプレートには盛り込まれてませんが、どうしても受注したい場合、付加価値をつけることがオススメです。
例)納品後も無料で修正に応じます
納品後の無料修正は割と当たり前ですが、あえて言うことでちょっとした付加価値になります。
ただ、相手がかなり玄人な場合、「何こいつ当たり前のこと言ってんだよ」と思われる可能性もあります。
万能なのは、相手が欲している制作物を営業する時に提出することです。
例)デザイン案件⇒ある程度デザインを作り上げて、それをメールに添付する。
相手に「うわ、この人すげえ。もう作ってるよ。ここまでやらせちゃったし、この人に発注するか」と思わせることが出来ます。
全ての案件にこれはきついですが、ここぞという時に使ってみてください。
最終奥義・営業を外注(エージェント)
最終奥義ですが、営業を外注しちゃうのもアリです。
エンジニアとして技術を磨きたい場合、別分野の営業に時間を割くことはナンセンスです。
営業を外注して、自分の仕事に集中しましょう。
おすすめエージェントは以下のとおりです。
- クラウドテック(専属キャリアサポーターが最適な仕事を提案。社会保障や福利厚生も充実)
- レバテックフリーランス(業界最大級の案件を保有。業界トップクラスの高単価報酬、低マージン)
- MIDWORKS(交通費支給、キャリアアップの為の勉強費用支給など手厚い保障)
とりあえず登録してみて、良い案件があったら提携するのもアリですね。
最後に
いかがでしたでしょうか?
上記の手法を使えば、受注率を上げることが出来ます。
最終的に目指す、フリーランスとしての理想的な状態は「営業をしなくても仕事がくる状態」です。
そのためには、
- クライアントの期待を越える(満足度120%)
- 納期よりも早く納品
等を心がけて、口コミで自分の評判がひろがるようにしましょう。
そうすれば、営業せずとも、自然に仕事が集まる状態になります。